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- 微笑の壁。
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2010.10.28 Thursday山内ケンジさん作・演出の「微笑の壁」を見てきました。
微妙にずれた会話劇とか、微妙にずれた感覚とか、微妙な空気とか間合いとか。
うまく言葉で綴れないのが山内さんの作品だと個人的には思います。
色んな受けとり方があるんだろうなあ。
勝手に序破急な構成だなーと思いました…とても勝手に。
今回もモヤっと終わりました。
後で聞いたら、私の観た回はアクシデントがあったそうですが、それも演出に見えてしまい、私はいつもの如く美しく誤解して、勝手に楽しみました。
チラシの裏にはこの作品を書く経緯が綴られていて、どこまでホントでどこから嘘か分からないのですが、こちらも美しく誤解して楽しみました。
※チラシの微笑イラストのアップ。
確かに微かな笑み。
私の引退公演(2月のイーピン光線)が山内作品で良かった、と、改めて勝手に満足しました。
- 本が8割。
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2010.10.20 Wednesday明治座アカデミー『父の特権』メンバーの打ち上げにお呼ばれ。
それぞれの解釈、思い入れなど伺い、初稿の話、演出の狙い、プロデュースされた明治座さんからのご質問など、和気あいあいと作品について意見交換ができた。
『作者の狙いと違う芝居をしたのではないか』とお気遣い下さる役者さんもいました。
監督から『今回やむなく本を変えさせてもらったけど本来は作家しか変えられないもの』と言われた。
変更原因に大人の事情(行き違い)もあったようだ。
制作には様々な事情が絡むから、勝手に解体されたり、主旨が変わるような台詞に言い換える役者さんも多い。
過去の私も身に覚えがある。
作品作りについて、いい加減に考える人はいないが、書き手を軽んじる人も多くいる。
無理難題はただの仕事だが、ギャラ不払い、作者名を変える(出さない)、ネタだけ取る…色んなことがある。
しかも脚本はただの設計図。
建てたモノが図面とちがっても文句言わないものだ。
それが当たり前だと諦めていた。
『作品は本が8割。直しは作家がやるもの』
監督に言われ、感激した。
同時に書き手の責任も感じ、背筋が伸びました。
『初稿には全て詰まってました』
それを言われただけで書いて良かった。
書き続けなければ、心ある人にも出逢えない。
だから私は今日も書く。
- 悪人。
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2010.10.17 Sunday先週、満席で見損ねた『悪人』を見た。
映画化される場合、小説と脚本は分業が多く、原作者自身が脚本まで手がけたのは珍しい気がする。
私は原作を読まずに映画を見たが面白かった。
案外、深津絵里が出てくるのが遅く、いきなり妻夫木くんを愛してしまうショートカット具合に、やや面食らった。
原作はもっと細かく表現されてるのかな?
ここが肝な気がするので、もっと見たかったです。
前半は人物描写を目的にしたシーンが長く、細かい。
長いけど飽きなかった。
『悪と愛について薄っぺらい』という意見も聞いたけど、悪も愛も人によって度合いや受け取り方が多様すぎるから、私はこの作品はこういう表現なんだと美しく受け取ってます。
エンターテイメントに作らず、現代の悪人について多方面から作り込んでる真面目な作品だなと思う。
とにかく柄本さんと樹木希林はすごかった。
今更だけど原作を読もうと思います。
- 恋愛事情。
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2010.10.14 Thursday彼にはあと20時間会えないんです!
……て、オトゲーの話ですが。
ゲームシナリオライターの友人から、ゲーム業界の現状や創作方法を拝聴。
アイディアの膨らませ方や秘伝の虎の巻、ライター契約の交わし方まで教えてもらった。
持つべきものは友。
素敵カフェで大流行のオトゲーのイロハを学び、色んな妄想話に爆笑し、盛り上がること数時間……楽しい時間でした。
持つべきものは友。
仮想恋愛をせせら笑うことから卒業し、オトゲーを始めました。
かなり手が込んでいて、1日の終わりには、彼からメールが来たりします。
今までと違った新しい風です。
書くぜ、オトゲー!
彼女の新作配信と、オトゲー彼氏との再会が待ち遠しい。
- 低空飛行
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2010.10.12 Tuesday今日はやたら人にぶつかられる1日だった。
ベビーカーに足をひかれたし!
ちょっとひかれると意外に痛いです。
映画を観に行くと、上映のうんと前に来たのに満席!
家でネット予約出来るシネコンにやられた。
『悪人とガフールの伝説、どっちも予約したから、いらない方キャンセルすればいーし』
目の前でそんな会話をするカップルに舌打ち。
二番組予約?キャンセルすりゃいい?
一個に絞って予約しろよ。迷惑だよお前!
だいたい、悪人とガフール?どんなチョイスだよ!
何に憤慨してるのか分からなくなり、とりあえず映画館を出ました。
甘い物でも食べてリフレッシュ!……と思いきや
『いま、店内用のコーヒーゼリーを切らしてまして』と、テイクアウト用のプリンカップで出てきた。
店内用よりちんまりしてる。。。
出す前に言ってくれたらいいのに〜
モンブランと迷ってコーヒーゼリーにした私は、一瞬表情が曇った。
『量は一緒ですよ〜』と、笑顔のお兄さん。
量が少なくてガッカリしたんじゃないんです。
今日が冴えないだけで、いつもはもっと寛大なんですよ。
知らない人にも言い訳したいくらいの弱ってる今日の私。
でも写真に撮ってみたら、肉眼で見るより美味しそう。
甘い物は心が安らかになります。
- 家なき子たち
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2010.10.10 Sunday前の会社の子と美味しい晩御飯の会を開催。
今日は家で仕事をしていて、カップ焼きそばしか食べてない1日だったので、思う存分栄養をとりました。
いやしんぼ系の私は、こういう時間がないと頑張れない。
そんな楽しい帰り道…。
駆け込んだ車両がなんだかオカシイ。
異臭がする!!
私は近眼だし、聞き間違えが多い耳だが、鼻だけはいい。
破れた靴、ちぎれた上着、デカくて色んなモノが溢れる鞄。
その車両は、お家のないかもしれない方々が、たくさん乗っていた。
なんで?
何かイベントでもあったの?!
発車した電車から飛び降りたくなった。
次の駅まで、さっき食べたガトーショコラを思い出そうと頑張った。
ガトーショコラ、敗退。
ちぎれた上着さんが振った頭に軍配!
あの美味しかったキノコのサラダ。
チーズがかかったポテトにチキンカツ。
ハーブガーリックのフランスパン…浮かんでは消え、家なき子たちに次々と敗退する美味しい記憶たち。
ひと駅がずいぶん長く感じた。
ようやく車両から降り、外の空気を吸えた…つらかったよ。
深呼吸して肺の空気を入れ換えると、ダッシュで離れた車両に飛び乗りました。
せっかく食べたものは絶対吐かない!
もう一度、美味しい記憶をおさらいしました。
それにしても、稀有な車両だったなあ……。
- カメラ婆。
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2010.10.07 Thursday私の書斎、コーヒーショップ『ベローチェ』。
家でも書くけど、手作業できる仕事や資料を調べる時は外にいく。
そこは、一人客が多く、机の高さがほどよい。
たいてい大学生がレポートを書いていたり、資格試験の勉強をする大人がいたり、爺さんが英語を勉強していたりします。
先日、カウンターにいると、隣には婆さま。
紙くずやらチラシで作ったメモ紙など広げている。
なんか大作に挑戦してるのかしら?
その婆さん単独で映った写真を、ナゼか紙ナプキンで拭いて(磨いて)いました。
しかし混雑した店内で、荷物用に椅子を2つ占拠するのは頂けない。
コーヒーを買ったものの、席がなくて困ってるOLが通りかかった。
私は自分の資料を脇によけてあげると、OLさんは店内の予備椅子を私の隣に置いて喜んで座った。
譲り合いの精神……と、こまでは良かったが、隣の婆さんは嫌な顔をした。
私が婆さん側に寄ったのが気に入らないらしい。
聞き取れないくらい声で何かを言いながら、私をジッと見ている。
目が合うと舌打ちされ、なんか危なそうな婆さん……。
婆さんを見ないように、空気をシャットダウン。
でも、そちらを向かなくても、カウンター前には鏡があり、婆さんが見えてしまう。
ヤダ…鏡越しに、まだこっちを見てる!!
でも知らん顔知らん顔。
しばらくして、OLさんが席をたち、にこやかに去って行った。
ふと、婆さんが視界に入る……と、デジカメを取り出している。
鏡越しに様子をうかがうと、去っていくOLの後ろ姿をいきなり激写!
え、なんで???
婆さんはカメラを確認すると舌打ちをし、別の席に移動していった……。
ちょっと怖いので、背後にいる婆さんの位置を鏡越しに確認。
すると婆さんは私のほうに向かってシャッターを切った!
え!?怖すぎる!!
さすがに『何かご用ですか?』と聞いてしまいました。
婆さんは『関係ないでしょ!』と言い放った……いや、関係あるだろ。
私の後ろ姿を激写したんだから!
こういうの、肖像権の侵害とかになるんでしょうか?
婆さんは、再び私を見ながらブツブツ呟き始めたので、めんどくさいからシカトしました。
私とOLさんの後ろ姿、もしや婆さんのブログにアップされるのかしら?
本日の憎き若輩者、とか、そんなタイトルで。
- ハッピーバースデー俺様。
- 美しき日々。
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2010.10.03 Sunday先日、7年近く勤めた会社を退職しました。
社会人経験もなく、全然売れない役者の私を面白がって置いてもらい、
ロケや稽古でお休みをもらいながらも昇格すること2回。
人はナゼ働くのだろう。
そんな当たり前のことを実感した貴重な時間。
変化に富んだ会社で、目の前で展開する色んなドラマが私の創作活動に少なからず影響を与えてくれました。
今春役者を引退し、仕事を含めた生活スタイルが変わったことから、
新たな環境づくりのために辞めたいという我儘な退職理由にもかかわらず
最終日は盛大に送り出してもらいました。
お餞別は社内の各フロア・各部署の面々が映ったデジタルフォトフレーム。
忘れっぽい私も、これで思い出を記憶できそうです
私の元上司とアニメーターの受付嬢が出版した学習漫画も頂きました。
同じ部署の子達からはピンクのローブを。
そして分かる人には分かる、アルフォート(笑)
花束や寄せ書きじゃない辺り、私の性格を熟知されているような気がします。
この会社で出会った人をザッと思い起こすと100人余裕で超えていました。
色々な経験は、色んな場面で役に立っています。
(3月3日の日記「教えてやるんだ!」にて経験の一部を記載)
ただ、いまだ「サブチーフ」という役職を2回も与えられた意味だけは不明。
チーフもいないのに、誰を2回もサブしているの?
このナゾは一生解明されないでしょう。。。
私の人生において、こんなに長く1つの場所に通ったことはないので、
ウッカリまた出社してしまいそうです。
そんな時はどうぞ、会計室の椅子を進めてください。
きっとウッカリ仕事をしてしまうと思います。
よく働きよく怒り、そしてよく笑った美しき日々。
様々な時間を共有した皆々様、どうもありがとうございました。
飲み会、楽しみにしています