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- あったかいもの。
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2019.12.24 Tuesdayある方の短編ドラマを書かせていただくことになった。
ひと月前に、心が無になるような一件があったこともあり、
今回お声をかけてもらった時は、内容も聞かず、即お引き受けした。
が、蓋を開けたら、私が大好きな方の自伝だった。
神様はいる!!
しかし、短編とはいえ、誰かの歩んだ道を描くということに少し身構えるところがあった。
いいドラマにしなくちゃ。
OKしてもらわなくちゃ!
鼻息荒く意気込んでいたら、その方に
「あったかいものを作りましょうね」とお言葉をいただいた。
「あったかいもの」というのが、お人柄を表しているようで、
とても気持ちがホッコリしました。
あたたかいものを作る。
年始の目標ができました。
今年はたくさんの人に出会えて、いい年になりました。
どなた様も、メリークリスマス!!
- 『夜の停車駅2020新春』が三が日に放送されます
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2019.12.21 Saturday
夏にも特番で放送された、音楽と朗読をお届けする番組『夜の停車駅』が、正月三が日、新たな物語で三夜連続で放送されます。
1話目は1月2日(元日の深夜)0時〜「憂鬱な分身」
2話目は1月3日(2日の深夜)0時〜「雪山の幻想」
3話目は1月4日(3日の深夜)0時〜「思い出のBAR」
時間帯は日付が変わる深夜0時〜0時50分まで ですので、お間違いなく(^^♪
番組ホームページ→★より。
【番組紹介】エッセイ風の物語をクラシックの名曲を交えてお届けします。
語り手は、テレビや映画、舞台で活躍中の俳優・佐々木蔵之介。
スクリプトは、数々のラジオドラマを手がけている脚本家・藤井香織がミステリアスな新作3話を書下ろしました。
語りと音楽が織りなすドラマチックな世界を心ゆくまでお楽しみください。
語り: 佐々木蔵之介(俳優)
作: 藤井香織(脚本家)
- 諫早図書館のシナリオ講座
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2019.12.14 Saturday
長崎の諫早図書館で開催されるシナリオ講座に、講師として参加させていただきました。
この講座は、諫早図書館の名誉館長、故・市川森一先生が、故郷の諫早から脚本家を生みだそうということで始められた試みです。
2011年に市川先生が亡くなられたのち、劇作家の高谷信之先生が御遺志を継がれ、毎年、夏と冬に講義をされています。
受講者の皆さんはとっても熱心な方ばかり。
初めて書く方、コンクールに挑戦されている方、中には中学生の姿も!
午前中は高谷先生とご一緒に、脚本の着想や台本作りについて体験談をお話ししました。
午後はゼミスタイル。皆さんが事前にお書きになった原稿を読み、直しについてアドバイス。
とても真剣に耳を傾けてくださいました。
この中から改稿を経て1作品が選ばれ、短編ラジオドラマとして制作されます。
どなたの作品が具現化されるのか、私も今から楽しみです。
諫早図書館には、市川先生のデビュー作である「怪獣ブースカ」から遺作となった「蝶々さん」まで、数多くの資料が蔵書されています。
温度、湿度などが保たれた貯蔵室に入れて頂くと、直筆原稿や制作ノートの数々。
貴重過ぎて目がくらみました…!!
資料の棚を見渡すと、ジャンルも媒体も多岐にわたり、ダイナミックなうえ、猛烈に多作。
市川先生のエネルギーが、今もなお伝わって来るようでした。
初めての長崎、初めての諫早でしたが、ほんとうに有難い時間でした。
- リアルとフィクション
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2019.12.06 Friday
最近、生涯一度あうかあわないかの出来事に遭遇した。
日ごろフィクションを考えているけど、これは、なんの展開も展望も見いだせないリアルな出来事だった。
誰も悪くないし、みんなで事故にあったようなもの。
ゴールめがけて全力疾走したら、全員で見えなかったガラス戸にぶち当たったような感じ。
悲しみとも怒りとも違う、無に近い感情。
と、いうか、あまりのことに感情が何も湧かないのだ。
やるせない、とはこんな時に使うのかもしれない。そんな10日余りを過ごし、色んなことを感じた。
なにか起きた時の反応、その後の対応で人の素養や本質が見える。
おおげさに言うなら、生き様が見える。
自分の考えかたの芯が見えたような気もする。ただ、身に起きたことは引き受けていきたい。
なんだか腹が据わった2019年師走のはじまりでした。